次回予告の記事を書く前に
学生の頃からの友人で風俗好きの男がいる
こいつとは給料が入る度に飲みに行っては風俗で散財する遊びをよくしていた
お互い仕事も忙しくなって自然と遊ぶこともなくなったのだが、この前数年ぶりの再会
馴染みの飲み屋でホロ酔いになった頃
『そろそろ行きますか?』と
風俗行こうぜのサインが出た
正直自分の気持ちとしてはセフレもいるしわざわざ高いお金を払って風俗嬢に抜いてもらうのは気が進まなかった
だが久しぶりに会う友人との時間を大事にしたかったので、渋々付き合うことに
風俗に向かう友人の顔は昔と変わらず無邪気なものだった
店に入ると昔のお気に入りで100万近く使った嬢がまだ働いていたので懐かしさもあってそのまま指名
そこである事に気づく
嬢のパネルを見ると昔と年齢の誤差が生じている
俺はきっと竜宮城に来たんだな、なんて年齢のことは一切触れずに嬢と戯れる
一通りサービスを受けたのだが、何かがおかしい
この嬢に入れ込んでいた頃はココまでされたらギンギンに勃起していたのにあまり気分が乗らない
挙句の果てには嬢に心配されてしまう始末
結局そのまま時間が来て終了
今更ながらわかった事だが、出会い系で散々遊び尽くして素人とセックスしていたせいか
風俗嬢の嘘くさい演技に萎えてしまっていたのだ
サービス業なので仕方のないことかもしれないが、所詮はセックスがしたいのではなくてお金を払ったから仕方なく仕事をこなしているだけ
一見してみるとそんな雰囲気はないのかもしれないが、お互いヤリ目で会う素人女とは興奮の度合いがまるで違う
待ち合わせ場所で相手を待つ緊張感や、食事をしてセックスまで持ち込む流れ、初対面同士なのにお互いを曝け出してヤリたい事をヤリ尽くすあの高揚感がないのだ
そんな事に数万円も払うなんて会計で愕然としてしまった
あほくさい…虚しい…
この2文字しか頭に浮かばなかった
こんだけのお金を使うなら色んな女の子と遊んで散々ハメ倒せたのに…
友人はスッキリした顔で
『やっぱりいいな』と
俺の肩を叩く虚しい夜だった